構造計算書偽造問題に係る3会共同記者会見について


構造計算書偽造問題に係る3会共同記者会見について   

 

建築関係三団体会長(小川日事連会長、宮本日本建築士連合会会長、小倉JIA会長)は、

構造計算書偽造問題について、平成17年11月25日午後1時、建築会館において

テレビ、一般紙、業界紙等、報道25社との、共同記者会見を行った。

冒頭、小川会長が代表して説明がなされましたのでお知らせします。

 

  構造計算書偽造問題について           17.11.25 

 

(社) 日本建築士会連合会

(社)日本建築士事務所協会連合会

      (社)日本建築家協会

1.建築設計事務所による構造計算書偽造問題が発覚し、大きな社会問題を引き起こしていることについて、建築設計に関係する団体として厳粛に受け止めております。

2.本来建築物の安全性を確保し、国民の生命、財産を守るべき立場の姉歯一級建築士*が、自らの責任を放棄し基準に満 たない建築物を設計し、居住者等に対して多大な被害を生じさせ、国民を不安におとしいれる行為をとったことは、全く許されるべきことではなく、あってはな らないことであります。

                         *姉歯建築士は当三団体の会員ではありません。 

3.今回の問題については、今後国土交通省等行政の調査結果を待たねばなりませんが、構造計算書を偽造した建築士に直 接の責任があることは明白であります。しかしながら、建築設計を担当する元請の建築士事務所は、構造設計についても元請として統括�・調整する立場にあ り、その役割と責任は大きいものと考えます。

4.今回の問題で、建築士や建築設計業務に対する国民の信頼は大きく失われつつありますが、建築設計関係団体は今後も、なお一層連携し、国民の信頼を回復すべく、最善の努力を致します。

5.今回の問題に関連する当面の対応として、

1)国民の不安に対応する相談窓口を全国の建築士事務所協会及び建築士会に設置。

  日本建築家協会は、各支部の建築相談室で対応。

2)3団体の会員建築士事務所及び建築士に対する業務の厳正な執行についての周知徹底。

6.今後の対応について

 1)建築士の職業倫理遵守の徹底。

2)建築士事務所のチェック体制の強化。

 (事務所を管理する建築士の役割・責任の明確化と能力の向上を含む。)

3)国民に対する建築士および建築士事務所の専門領域等の情報の開示。

4)建築士および建築士事務所の、研修・講習等による技術�・能力の向上。

7.3団体の未加入建築士および建築士事務所への勧誘。

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