平成25年年頭所感

    

社団法人 日本建築士事務所協会連合会

会 長    三  栖  邦  博

 
 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 東日本大震災発生から1年9カ月余りが経過しましたが、今日でもなお、被災者の生活に深刻な影響を及ぼし続けております。被災された皆様の暮らしの再建、被災地の復旧・復興、そして原発事故の収束が速やかに進むことを心より願っております。本連合会としても、岩手、宮城及び福島の各建築士事務所協会に、震災後設置した「建築復興支援センター」の活動を通じ、相談業務、地域型復興住宅の推進等を中心に、引き続き本年も、復旧・復興に向けた支援活動を行ってまいります。

 本連合会は、建築士事務所の業務の適正化を図るため、団体による自律的監督体制の確立に向けて事業活動を実施しており、建築士法に規定された団体として、建築士法第27条の5に基づく、苦情の解決業務を始めとする各種の業務を円滑に実施したいと存じます。

 特に、昨年から実施している、開設者及び管理建築士の継続的な資質、能力の維持向上を目指し、建築士事務所の業務の適正化を図り、建築主の信頼に応えていくことを目的とした「開設者・管理建築士のための建築士事務所の管理研修会」を、本連合会の基幹的講習と位置付け、本年は全国的に定着するよう推進してまいります。

 また、建築設計・監理業の確立は重要な課題であり、そのため昨年、本連合会は無登録業務の禁止の拡充、書面による契約の締結等を内容とする「(仮称)建築士事務所法についての提案」をまとめました。本年はさらに議論を深め、関係団体や国民の理解も求めながら、その実現に向け取り組んでまいりたいと存じます。
本連合会は、昨年9月に創立50周年を迎えました。これを契機に、本年も、建築士事務所協会のさらなる会勢拡大、建築設計・監理業の確立、そして建築士事務所の社会的地位向上を目指して、前進してまいりたいと存じます。

 本年も、皆様のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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