一般社団法人日本建築士事務所協会連合会(日事連 三栖邦博会長)は、平成25年12月6日に開催された自民党建築設計議員連盟(議連、会長:額賀福志郎衆議院議員)の総会において、「建築物の設計・工事監理の業の適正化及び建築主等への情報開示の充実に関する共同提案」(三会共同提案)の議員立法による法制化を要望しました。
総会は自民党本部で開催され、議連を構成する議員のうち衆参あわせて32名が出席し、日事連からは日事連役員及び都道府県建築士事務所協会会長等68名が、国土交通省からは井上俊之住宅局長、橋本公博大臣官房審議官(建築行政)、井上勝徳建築指導課長等が出席しました。
この三会共同提案は、本年3月より、建築設計三会(公益社団法人日本建築士会連合会、一般社団法人日本建築士事務所協会連合会、公益社団法人日本建築家協会)の間で検討を重ね、去る11月7日に合意に至ったもので、その後、三会で11月22日に記者発表を行うとともに、12月2日には太田国土交通大臣にその実現を要望してきました。
今回の議連総会では、日事連だけでなく、オブザーバーとして、三井所清典日本建築士会連合会会長及び芦原太郎日本建築家協会会長も出席し、建築設計三会による共同提案として、以下の「設計・工事監理の業の適正化関係」7項目、「建築主等への情報開示の充実等」4項目を日事連から議連に対し要望しました。
出席議員からは、「建築設計三会が合意できたのは画期的なことだ」、「一日も早く法制化・具体化に向けた検討を進めるべき」、「国交省はこの提案をしっかりと受け止めてほしい」等の発言が出るとともに、若手議員からは法制化に向けた勉強会への参加表明等もなされました。
議連では、法制化のための勉強会を来年1月に開催することとなりました。
1.設計・工事監理の業の適正化関係
(1)無登録業務の禁止の実効化
(2)一括再委託の禁止
(3)書面による業務契約の締結の義務化
(4)業務契約に当たっての契約当事者の責務の明確化
(5)管理建築士の責務の明確化
(6)設計・工事監理の業に関する消費者保護等の充実
(7)建築士事務所の登録時の名称のルール化
2.建築主等への情報開示の充実等
(1)建築士資格等の情報開示方法の充実
(2)建築士免許証明書の改善
(3)定期講習の見直し
(4)建築士免許証明書と定期講習の連動
【議連総会の出席議員】(敬称略、順不同)
〈衆議院議員〉額賀福志郎(会長)、逢沢一郎(副会長)、渡海紀三朗(幹事長)、山本有二(事務局長)、木村太郎、秋葉賢也、
西村明宏、冨樫博之、遠藤利明、梶山弘志、田所嘉徳、佐田玄一郎、豊田真由子、渡辺博道、井上信治、長島忠美、石﨑 徹、
宮下一郎、橘慶一郎、井林辰憲、吉川 赳、桜井 宏、大塚高司、原田憲治、小林茂樹、山下貴司、古賀 篤、今村雅弘、冨岡 勉、
衛藤征士郎、保岡興治
〈参議院議員〉松山政司
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