会員各位におかれましては、昨年11月末に実施いたしました会誌「Argus-eye」に関するアンケート調査にご協力賜り、誠にありがとうございました。
今回貴重なご意見を多数いただきました。結果を見て感じることは“会誌はいかにあるべきか”という基本的問題です。当会誌は昭和38年創刊以来、たびたびこの問題に直面し、そのつど編集内容に工夫を凝らして来ました。また平成15年には従来の内部志向から脱却し、広く外に向かって眼を開こうという方針で誌面を一新し、一応の評価をいただきながら今日に至っております。その頃は、品質基準であるISO9001の思想が協会内でも浸透し、顧客の立場に立って設計をするという、いわば、眼を外に向けて、という時でした。国際化や国際認証の論議もありました。会誌の名称を「Argus-eye」としたのも一度に閉じることのない百眼を持つギリシャ神話の巨人、Argus(アーガス)に由来する名称で、多くの眼を持って顧客に接していこうという願いをこめました。しかし、このたびの耐震偽装問題で、設計者に対する社会的評価は失墜し、建築士法改正に及んで業界にも大きな変化が生じようとしています。そんな状況の中で会誌の果たす役割は何か、己をブラッシュアップし、なおかつ会員同士が強固な連帯意識で結ばれ、社会的信頼を得るために会誌は如何にあるべきか、アンケート結果を見て改めて大きな責任を感じました。
今回の調査にご協力いただいた事務所は643。会員事務所全体の4.2%です。この数字が統計上判断に妥当かどうかわかりませんが、今後はこのアンケート結果を踏まえ、また編集者がドキリ!とさせられた意見に一層傾注し、会誌名称も含めて内容や装丁を考えて行きたいと思います。また、掲載してほしい記事や会誌に対する要望についてもそれぞれ100件を超す提案をいただきましたが、今後の参考にしたいと考えています。アンケートへのご協力に感謝いたしますと共に、今後も皆様方のご協力をお願いする次第です。