建築士事務所の業務の厳正な執行について


建築士事務所の業務の厳正な執行について

 

(社)日本建築士事務所協会連合会は平成17年11月21日に構造計算書偽造問題について単位会会長に対し標記について別添のとおり周知依頼を行いましたので、各建築士事務所におかれましてはその業務の執行について厳正に行ってくださいますようお願い申し上げます。

 

日事連 発第 103号

平成17年11月21日

単 位 会 会 長 殿

社団法人日本建築士事務所協会連合会

会  長  小  川  圭  一

建築士事務所の業務の厳正な執行について

既に国土交通省の記者発表資料及び各種の報道でご承知のように、首都圏のマンションなど21棟の建築確認について建築士 が偽造した構造計算書が使われた事件が発生し、住宅の購入者等に多大な被害を生じたこと、また全国の住宅購入者を不安に陥れたことは、あってはならないこ とであり誠に残念であります。

この度、当該事件に関し国土交通省住宅局建築指導課長は、別添(※下記)の通り都道府県建築主務部長に対し、構造計算書 の審査に係る建築確認事務の総点検と審査の徹底等について通知するとともに、本連合会に対し会員企業の適正な構造計算書の作成の徹底についての周知依頼が なされました。

一方これまで建築界では建築士の資格制度に関して、建築士の業務独占と資格の専門分化について課題とされ、継続的に論 議、検討が行われてきたところであります。現在にあっては、これが中心課題として関連団体と協議しながら検討が進められているところであります。この様な ときにこの度の事件は、建築士の資格制度の根幹に係る重大な意味をなすものであります。

単位会におかれましては、あらゆる意味で当該事件の重大性の認識と別添建築指導課長通知の内容について、貴会会員に十分に周知され、会員がその業務を厳正に執行されるようその注意喚起について宜しくお取り計らいくださるようお願い申し上げます。

(別添)

国住指第2146号

平成17年11月17日

都道府県建築主務部長 殿

国土交通省住宅局建築指導課長

構造計算書の審査に係る建築確認事務の総点検と審査の徹底等について

 この度、構造計算書を偽造した建築士の違法な行為(別紙1参照)により、住宅の購入者等に多大な被害を生じたことは、甚だ遺憾である。

詳細は調査中であるが、今回の事案では、建築確認時に、大臣認定構造計算プログラムについて、法令に則した審査を行い、図書の不備等を指摘すること等により、不正を防止できた可能性があるものと考えている。

しかしながら、今回、複数の機関において、審査に不備があったと考えられることは、建築行政 として重く捉えるべき問題であり、大臣認定構造計算プログラムを用いた構造計算書の審査方法について、別紙2によりその徹底を図られたい。また、現在の審 査の状況、審査体制について点検を行い、審査の状況に不備があった場合には、保存されている建築確認図書の再チェックをお願いするとともに、再チェックの 結果問題があった場合には、速やかに当該物件について是正措置等を講じられたい。

なお、各都道府県におかれては、貴管内特定行政庁及び貴都道府県知事指定の各指定確認検査機 関(以下「特定行政庁等」という。)に対し、この旨を周知するとともに、特定行政庁等の報告をとりまとめの上、別紙2の点検結果については平成17年11 月24日(木)までに、また、建築確認図書の再チェックの結果については別紙3により平成17年12月2日(金)までに、当職まで報告されたい。

(連絡先)国土交通省住宅局建築指導課 監督係(佐藤)

(別添)

国住指第2148号 

平成17年11月18日

(社)日本建築士事務所協会連合会会長 殿

国土交通省住宅局建築指導課長    

建築確認に係る構造計算書の偽造問題について

 この度、構造計算書を偽造した建築士の違法な行為により、住宅の購入者等に多大な被害を生じたことは、甚だ遺憾です。

当職からは、別添のとおり都道府県建築主務部長宛て通知したところですが、貴職におかれては、別添の内容を踏まえて、会員企業等が適正な構造計算書の作成を徹底されるよう、周知方よろしくお願いします。

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