会長あいさつ

 このたび、第12代日事連会長に就任いたしました児玉耕二です。全国15,000社に及ぶ建築士事務所の団体である日事連のまとめ役となることになり、大変光栄に存じますとともにその重責に身の引き締まる思いであります。日本の建築設計界の発展のために、また建築士事務所に寄せられる社会の期待に添うべく努めてまいる所存です。

 今年1月から蔓延し始めた新型コロナウイルス感染症の影響で、社会全体が生活も仕事もその様相を一変しました。建築の設計・監理に携わる建築士事務所も例外ではなく、社会のニーズの急激な変化に対応することを迫られ、働き方を変えるだけでなく、未来の建築づくり、街づくりの方法も見直していく必要があります。日事連として建築士事務所の健全で安定した事業継続を支え、変容していく社会的ニーズに対応した技術革新・業務開拓を、スピード感を持って推進していくことが重要と考えております。

 日事連では近年、業務環境改善や災害対策支援に注力して活動してまいりました。今、テレワークやWeb会議等を導入しての働き方が急速に促進され、IT化の進展する社会で新しい働き方が定着していく兆しが見られます。また一方で、地震や水害等に加え感染症を含めての複合災害への備えも差し迫った課題であり、BCPを広く普及させ事業継続の備えを推進し、併せて地域の安全・安心に貢献していくことも必要です。今後も社会の期待に応え、未来の建築・環境づくりと地域の安全・安心に積極的に寄与してまいります。

 また、日事連では若手育成を目指し青年部会の活動を支援してまいりました。全国規模で毎年開催される青年話創会では、次世代を担う若者が自らの業務や地域の未来について議論を重ねています。社会が変わろうとしているこの転換期に未来のビジョンを構想することは極めて重要であり、業界の発展に大きく繋がるものと期待し更なる活性化支援をしたいと思っております。

 先行き不安の経済停滞は長期化の様相を呈しており、多方面にわたる影響は日々深刻なものとなってきています。個々の建築士事務所の働き方変革の推進とともに、業界全体の仕組みや制度の改革、経営環境の改善も急がれるところです。建築三会を始め建築設計界は一致協力して、建築生産全体のIT化推進や制度改定、経済活性化のための発注促進を、国や行政に要望していくことも必要です。広く社会の理解を得てシステムを大きく変えていくためには、業界が纏まることは不可欠であり、それによってその要望も説得力あるものになると考えます。

 日事連の活動の柱は、建築士事務所の働きやすい環境整備と、専門的知識経験を活かした社会ニーズに応える仕事の推進です。歴代会長を始め先輩方の築かれた日事連への信頼を礎にして、転換期の中で基本を外すことなくその活性化と発展に努めてまいります。


児 玉 耕 二




一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会

会長  児 玉 耕 二

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