第39回建築士事務所全国大会(茨城大会)を開催しました

 去る平成27年10月16日、第39回建築士事務所全国大会(茨城大会)が、茨城県立県民文化センターにて「彰往考来のこころに学ぶ」を大会テーマに開催しました。
 大会では、対談「弘道館の震災復旧事業に携わって─その過去・現在・未来を考える」(鈴木 暎一氏、小圷 のり子氏基調講演「人びとの集まる、しなやかな建築」(古谷 誠章氏、妹島 和世氏)、大会式典(日事連建築賞表彰、功労者表彰等)が行われ、全国の建築士事務所協会会員、来賓を合わせ、約1,600人が参加しました。
式典の様子 大会式典

 
※第39回建築士事務所全国大会(茨城大会)の詳細報告については、会誌「日事連」12月号に掲載します。 

基調講演 対談 受賞式
対談
「弘道館の震災復旧事業に携わって
─その過去・現在・未来を考える」
鈴木 暎一氏、小圷 のり子氏
基調講演
「人びとの集まる、しなやかな建築」
古谷 誠章氏、妹島 和世氏
 日事連建築賞
国土交通大臣賞を授与される
小堀哲夫建築設計事務所(東京会)

 
日事連 大内達史会長 開催挨拶 
 

会長 第39回建築士事務所全国大会(茨城大会)の開催にあたり、主催者としてご挨拶を申し上げます。

 「水府の風(すいふのかぜ)」のおもてなしにより復興の歓びをかみしめ、建築士事務所全国大会が茨城の地に於いて開催されることを大変うれしく感じております。

 平成23年3月11日の東日本大震災のあの悲劇から4年半が経ちましたが、復興の速さ、また地元の方々の復興に対する想いの強さによるものを感じます。

 地震国である日本では、南海トラフ・首都直下地震が今後30年以内に予測されており、東日本大震災の復興と対策を充分に教訓として、我々が造る建物がこの地震国で立派に建ち続けるため、国民の生活の安全を第一に考え良質な建物を造り上げることこそが責務であると改めて感じております。

 さて、昨年6月に改正建築士法が成立し、本年6月25日に施行されました。この法案が成立されるまでには様々な団体の方々に、ご指導、ご協力いただいたお陰です。特に日事連、日本建築士会連合会、日本建築家協会の三会がまとまり、 合意することが出来たことにより、国土交通省住宅局もびっくり、また、自由民主党建築設計議員連盟(会長 額賀福志郎先生)も驚き、建築士法成立に向け努力してくれる約束をとりつけることが出来ました。その結果、延べ面積300㎡超え建 築物の設計等の書面契約義務化、業務報酬基準に準拠した契約締結の努力義務化、設計等業務の無登録業務禁止の徹底(技術的助言)、建築主からの求めに応じた免許証提示の義務化、その他の改正事項等について今まで曖昧であった事項などが明文化されました。

 この改正建築士法の改正を契機として、国民と一体となった設計・監理業に専念してまいります。
 当初我々が目指した「業の確立」にはなりませんでしたが、将来に向け一歩前進したと確信しております。士法改正による設計・工事監理の業務等に関するルールの整備のもと、より一層健康で快適な生活環境の創造と安全安心、持続可能で良質な資産の形成への取組みを進め、建築士事務所の適正な評価と社会の信頼を得、社会的地位向上を実現してまいりますので、これからの活動へのご理解とご支援を今後ともよろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、本日ご出席いただいたご来賓の皆様に厚くお礼申し上げます。また、本大会の開催準備に当たられました茨城県建築士事務所協会横須賀会長始め役員の方々、実行委員の皆様、会員の方々本当にご苦労様でした。これからも協会の為ご尽力いただきます様お願い申し上げお礼の言葉とさせていただきます。


 

※ 平成28年度 第40回建築士事務所全国大会 ※

平成28年度 第40回建築士事務所全国大会は東京開催、その翌年は和歌山大会となります。
 

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