令和4年 年頭所感 《会長:児玉耕二》


  一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会
  会  長      児玉 耕二

 

 あけましておめでとうございます。コロナ禍はまだ収束とはいかない状況ですが、少しは明るい兆しもある新年となり、希望を胸に前進する年にしたいと思います。

 

 コロナ禍をきっかけとして様々な課題が顕在化し変化対応が加速され、アフターコロナに向けて今後の業務転換や働き方の変化対応の対策を着実に進めて行かねばならない時でもあります。昨年日事連では都道府県の建築士事務所協会の組織強化施策をスタートさせましたが、今年は更に迅速に進めていきます。新しい事業や時代のニーズに即した研修を展開し、協会活動の活性化により社会ニーズに対応してまいります。

 

 建築設計界ではBIMの進展による設計プロセスの変化やWeb活用による業務のデジタル化が急速に進むものと思われます。官民問わずデジタル化の流れは加速しています。日事連でもBIMのポータルサイトの開設やBIM研修等技術のための活動を推進し、日事連の未来に向けた礎づくりを進めております。また、「2050年カーボンニュートラル」を目指して国を挙げてグリーン化が促進され、急ピッチで法改正や基準の見直しが行われています。私共もZEB、ZEHの実現や省エネ推進を加速させ、広く業界挙げて身近なところから地球環境保全に繋がることまで積極的にグリーン化の推進に尽力してまいります。

 

 日事連の建築士事務所全国大会は2年続けて中止を余儀なくされましたが、今年こそ3年ぶりに開催できることを心より願っております。今年の熊本での全国大会が日事連の将来発展に寄与する歴史的大会になるものと確信し、盛大に開催されることを期待しております。また、今年は日事連創立60周年を迎え、節目の年となります。先輩の方々が築かれた日事連への信頼を礎に、今後更に活動の活性化と日事連の発展に努めてまいります。60周年記念誌の発行や記念式典を企画し、これを機に次の10年を見据え、日事連の将来ビジョンを議論し会員で共有していきたいと考えております。建築設計界は大きな転換期であり困難な課題を数多く抱えていますが、日事連がリーダーシップを発揮して重責を担い、今後とも建築設計界の発展に寄与していく所存であります。

 

 結びに、皆さま方のご健康と益々のご活躍を祈念申し上げ、また日事連の事業活動への更なる協力支援をお願いして年頭の挨拶といたします。

 

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