令和5年 年頭所感 《会長:児玉耕二》


  一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会
  会  長      児玉 耕二

 あけましておめでとうございます。

 コロナ禍はなかなか収束の兆しが見えませんが、社会経済活動は感染予防と両立させながら活発にしていく必要に迫られています。日事連でも昨年9月に3年ぶりの建築士事務所全国大会(熊本大会)を開催し、今年にかけては創立60周年事業を展開しております。『60周年に"あるべき姿"を求めて』をテーマに次の10年を見据え、建築士事務所の未来を議論しビジョンを共有化する機会としております。更に社会からの日事連への信頼と期待に応えるべく専門家集団としてのポストコロナに向けた活動を活性化してまいります。

 今、国を挙げて「カーボンニュートラル2050」を目指しグリーン化が促進されています。専門家である私どもは勿論、一般市民も含めて省エネ推進が求められており、省エネへの意識の徹底普及が急がれるところです。建築物の新築も、改修・リフォーム等、身近なところから地球環境保全に繋がるところまで積極的にグリーン化を推進してまいります。また設計技術の技術革新や業務のデジタル化が急速に進み今後はそれが恒常化すると思われます。デジタル環境の整備とともにネットワークの拡大充実は重要であり、その点に注力してまいります。

 日事連では今、地域に根ざす各都道府県の建築士事務所協会の組織強化に注力しており、次世代に対応できるように新しい事業の開拓や研修事業の活性化に取り組み、新しい社会ニーズに対応できる態勢整備を進めています。47都道府県の建築士事務所協会の連合会として、今後は地域に立脚した活動と、国レベルの活動を有機的に繋ぎ、その要の役割を担う広域エリアのブロック協議会の活動を更に活性化して、日事連全体の組織強化を進めてまいります。

 これらの施策の推進や活動活性化に努めるにあたり、これからも皆様のご理解とご支援の程よろしくお願いします。結びに、皆様のご活躍とご健康を祈念申し上げ、年頭の挨拶と致します。

 

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