第48回建築士事務所全国大会(京都大会)

令和8年10月2日、京都市のロームシアター京都にて「歴史と技術を積み重ね、こころ豊かな建築へ!」をテーマに、第48回建築士事務所全国大会(京都大会)が開催されました。
基調講演には大窪健之教授(立命館大学)をお迎えし、続く大会式典では日事連建築賞表彰、年次功労者表彰等を行い、全国の建築士事務所協会会員、来賓を合わせ、約1,500名が参加し盛会裡に終了しました。
また、前日の1日には「次世代へつなぐ覚悟 〜変化・改革・挑戦する建築士事務所へ〜」をテーマに、若手建築士を中心とした青年話創会(わそうかい)を開催し、学生を含む約170名の参加者が活発な意見交換や発表を行いました。2日午前には女性建築士・女性所員による女性交流会も開催され、「積み重ねる仕事、建築と歩む女性たち」をテーマに約90名がディスカッションを行いました。
大会の様子
[国土交通大臣賞 (株)竹中工務店大阪一級建築士事務所]
開催挨拶|日事連会長 上野浩也
ご挨拶に先立ち、7月の震災、そして8月の水害について、心よりお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
本日は1,500人もの方々にお集まりいただきました。京都会の皆様方は相当な議論をし、今日を迎えたと聞いております。内田会長をはじめとする京都会の皆様に心より敬意を表します。と言いながら私も京都会の会員として、ちょっとだけ働いております。
さて、一番にご報告しなければならないのは、去る7月24日の参議院本会議で、改正建築士法が可決いたしました。これは、国土交通省、議員連盟、建築三会、そして何より会員の皆様のお力が結集した結果だと思っております。
改正内容の1つ目は、建築士の受験機会が拡大し、在学中に建築士試験を受けられるという点です。昨年、建築三会から国土交通省に提案書を提出させていただき、そのことが今回の改正に繋がりました。これでようやく土を耕した状態になりましたが、これから種を蒔いて育てて、現実に実を結ぶには3年、10年ぐらいかかるかもしれません。その地道な努力を今後も続けてまいります。国土交通省からも、我々職能団体も一緒になってこの法律をまとめていってくれとお願いされております。
2つ目の改正点は、書面契約の義務化についてです。平成26年の士法改正で300㎡超は書面での契約が必須となりましたが、300㎡以下に関しては口約束で行われてしまうことも、ままありました。この改正により、それぞれの責任の所在が明確になることで、我々が安心して責任ある業務を行うことに繋がります。
会長を拝命して今年で3年目に入りましたが、この2年間全国各地を回らせていただきました。その中でいつも耳にするのは、公共建築物の設計・工事監理のダンピング、低い入札率という問題です。大都市や都道府県レベルではまだ一定の金額で受注できているようですが、市町村レベルになると、それがなかなか実現しない。真面目に仕事をしたのに、当たり前の報酬が得られないというのは非常に残念なことです。真面目に働いている人が損をするような業界を決してつくってはならない。そういう気持ちでこの1期2年を務めてまいりたいと思います。
また、この前の正副会長会議・常任理事会等で「『建築士事務所の日』をつくろうじゃないか」「全国大会に合わせて統一行動をやろうじゃないか」という意見が出てまいりました。例えば全国大会が毎年10月1日前後に開催されますので、当日やその週に統一行動としてイベントを実施していければと考えております。
結びになりますが、本日お集まりいただいた皆様のご健康・ご多幸を祈念し、私の挨拶とさせていただきます。本日はご参加いただきありがとうございました。
※大会の詳細なレポートは会誌『日事連』1月号に掲載予定です。
次回開催について
令和9年度 第49回建築士事務所全国大会は青森市で開催されます。
多くのご来場をお待ちしております。

