会長あいさつ

   
 6月26日の定時総会及び理事会において、平成30・31年度の会長に選任されました佐々木宏幸です。建設業界におけるその責務の重さを考えますと身の引き締まる思いですが、事務所協会及び会員の皆さまにはますますのご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
 
 現在の建設業界は、確実に到来する人口減少社会を正面から受け止め、生産性を高めながら維持できるよう検討を行っている途上にあると思います。
 
 われわれ設計・監理業においては、公共建築物の多様な発注方式への対応や発注者への支援、様々なクライアントに最もふさわしい発注形態への転換を視野に入れ、IoT環境下でのBIM、劇的な進展を遂げるAI等の活用による新たな設計プロセスへの移行を研究しながら、建築士の資質や高度な専門性の向上、設計・監理業務の適正化に努め、真に安全・安心でより質の高い建築の提供をしていかなければならないと考えます。

 また、働き方改革実現会議において示された実行計画の目的とは、長時間労働の問題、「正規」・「非正規」の処遇の差、最近認められた副業や兼業などの働き方の多様化など様々な課題に加え労働生産性の向上を拒む多くの問題の克服です。われわれは多様で柔軟な働き方を進めていくことで、生産性の向上、ワーク・ライフ・バランスの実現に向け、設計・監理業の有り方を変えていかなくてはなりません。
 
 日事連では4年前に業務環境改善WGを立ち上げ、長時間労働の是正、雇用改善、設計環境・教育環境の整備、業務報酬の引き上げ等の解決しなければならない課題と取り組み、次世代へのロードマップを平成31年度までに確立していくこととしました。
 
 日事連の活動の活性化を図りその組織形態に過不足がないか検証をするなかで、法制度対応特別委員会と災害対策特別委員会を新設することと致しました。また、会員増強に対する取り組みの強化、BIM普及の停滞に対応するためのWGの新設、建築の低炭素化・省エネルギー化対応WGの強化等につきましては引き続き検討してまいります。
 
 6月5日に開催された自由民主党建築設計議員連盟総会に、「建築士資格制度の改善に関する共同提案」を設計三会合意のうえ提出しました。提案の主たる内容は、建築士資格取得に係る実務要件の合理化ですが、付帯して建築士の業務領域に関する要望事項も三会で協議のうえ提出しています。今までも都度機会ごとに三会で協議してまいりましたが、設立の目的や構成の違う三会が定期的に意見交換する場が必要と考えます。

 今後の建設業界、社会情勢を見据え、建築五会の連携強化を尊重し、建築の質の向上を常に考え、そして何よりも中央、地方問わず全国の事務所協会が健全に発展していくことが日事連の役割であると考え、今までの歴代会長の功績を引き継ぎ会長職を全うします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

佐々木 宏 幸


一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会
会長 佐々木 宏幸
 

Copyright © 2011 Japan Association of Architectural Firms All rights reserved.