第43回建築士事務所全国大会(福島大会)を開催しました


式典の様子 令和元年10月4日を中心に福島市のとうほう・みんなの文化センターにて、『七転び・八起き』 ~福島からのメッセージ~を大会テーマに、第43回建築士事務所全国大会(福島大会)を開催しました。  

 大会では、ニュースキャスターの星浩氏をコーディネーターに2部構成の座談会を行いました。第1部は「震災からの復興・創生」、第2部は「ふくしまの未来」と題し、福島ゆかりの4人の出演者が福島の復興に向けた歩みと今後について幅広く語り合いました。大会式典では日事連建築賞表彰、年次功労者表彰等を行い、全国の建築士事務所協会会員、来賓を合わせ、1,500余名が参加しました。

 大会式典前日の3日には、「未来設計図」 ~共に築く未来のまちづくり~ をテーマに、若手建築士を中心とした『青年話創会(わそうかい)2019福島大会』を開催し、全国から約160名が参加し、活発に意見交換を行いました。

 

 ※第43回建築士事務所全国大会(福島大会)の詳細報告については、会誌「日事連」12月号に掲載します。 

 座談会    コーディネーター: 星 浩 氏 青年話創会 青年話創会
<座談会1>
「震災からの復興・創生」
菅野典雄 飯舘村長
鈴木浩 福島大学名誉教授

 
<座談会2>
「ふくしまの未来」
菅野典雄 飯舘村長
鈴木浩 福島大学名誉教授
新城猪之吉 末廣酒造社長
小林味愛 陽と人代表取締役
日事連建築賞
国土交通大臣賞を授与される
道日建・エヌ・ケー特定委託業務共同企業体(北海道会)
「北見市立留辺蘂小学校」
青年話創会(わそうかい)
テーマ:「未来設計図」
   ~共に築く未来のまちづくり~
事務所協会での取り組み状況報告及び各テーブルでの意見交換の様子

 
日事連 佐々木宏幸 会長 開催挨拶 
 

会長

 第43回建築士事務所全国大会(福島大会)の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 

 「未来に繋ぐ」と題した昨年の東京開催は、関係者の皆さまのおかげで、大変有意義なものとなりました。
 今年の大会テーマは「七転び・八起き~福島からのメッセージ~」、大会スローガンは「震災から再生、そして飛躍へ」です。震災から復興・創生に向かって進んでいる「福島の姿」と「将来への希望」を全国に発信するとともに、必ず復興を成し遂げるという福島の強い決意の表明です。平成23年に開催が予定されていたものの、東日本大震災、そして原子力発電所事故に見舞われ、開催を断念せざるを得なかった福島大会が、福島会の弛まぬ努力と北海道東北ブロック協議会のご支援により、ここに開催される運びとなりました。ご臨席賜りました国土交通大臣をはじめご来賓の皆さま、会員の皆さま、大会関係者各位に心から感謝申し上げます。
 
 日本各地で自然災害が頻発しています。このような自然災害に対し、我々建築に携わる者がどう対処していかなければならないか、国土強靭化基本計画と相まって真剣に取り組んでいかなければなりません。日事連では、昨年新設した災害対策特別委員会で、地震や津波災害だけでなく、あらゆる自然災害に対して建築が出来ることを探求していきたいと思います。
 
 昨年は、各単位会の皆さま方にご協力いただき、設計三会が共同で提案した建築士の受験資格の見直しによる建築士法が改正され、現在具体的検討がなされています。また、告示第98号が1月に施行されました。建築士事務所の働き方改革には適正な業務報酬が不可欠なので、将来の定期的見直しも含め、内容の確認、普及活動を進めて参ります。
 
 令和の時代を迎え、建築界は防災・減災による人命の保護や経済社会システムの維持・成長を目的とした国土強靭化基本計画への対応、人口減少社会における地方の活性化、働き方改革関連法や今年6月に可決成立した新担い手三法への対応、そして我々設計業界の次世代への継承問題等、解決に向け取り組まなければならない様々な課題に直面しています。さらにスマート社会へと変貌を遂げようとする中、創意工夫の方向性を見極めながら社会の発展、建築の質の向上に尽くしていかなければなりません。会員の皆さまには、これまで以上にご指導、ご協力をお願いする次第です。

 今年度から、重要な取り組みである、官民が一体となったBIMの活用を推進し、建築物の生産プロセス及び維持管理における生産性の向上を図るため、学識経験者や関係団体からなる建築BIM推進会議が発足しました。これは位置付けとしては、ICT、IoT、AIなどのデジタル革新により、社会が抱える様々な課題を解決する、第5期科学技術基本計画で示されたスマート社会の概念であるソサエティ5.0の社会実装のため、建築分野の制度改革としてBIMの早期普及を図るものです。

 そのような建築業界が取り組まなければならない課題がより高度化する中で、それぞれの目的や構成の違う各団体が協調・連携することで、より高度な社会貢献、建築の質の向上を果たせるのではないでしょうか。

 来年の全国大会は福井で開催します。福井大会では地元の特性を生かした大会テーマで盛大に開催する予定です。
 
 最後になりますが、改めてご出席いただきましたご来賓の皆さまに厚く御礼申し上げるとともに、ご列席の皆さま方のご指導、ご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。
 


 

次年度全国大会の開催について 

 令和2年度 第44回建築士事務所全国大会は福井市で開催されます。多くのご来場をお待ちしております。
 
   第44回建築士事務所全国大会(福井大会)
   令和2年10月8日(木)青年話創会   会場:福井パレスホテル
         10月9日(金)基調講演、パネルディスカッション、大会式典 等   会場:フェニックスプラザ
 


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