017 マンションの床をリフォームしましたが、床の軋みに困っています

●マンションの床をリフォームしましたが、床の軋みに困っています
【問】  私は7階建てのマンションの2階に住んでいますが、最近、床のリフォームをしました。ところが音がひどいため業者に改修をさせましたが直りません。アドバイスをお願いします。

 半年程前、リフォームの或る展示室を見た際、いろいろ説明を聞いて大変気に入り、加盟店の業者と契約し一応、工事が完成しました。問題は床工事で、従来のカーペット敷きの洋間、廊下、台所を今回、(防音性のない)フローリング張りに替えました。当初、設計の段階で和室(6帖)との段差をなくすことが目的で、表面が高級なフローリングを使いました。

 工事が終り使用し始めると、フローリングの継目の部分を踏むと、バリバリという音がしますので、これを取り替えさせたいのですが、依然として5~6カ所が直っていません。業者からは、「フローリングのサネが軋む音なので、慣れてくればなくなる」と言われましたが、1カ月以上経つのに一向に直りません。また、音のするサネの部分に強力接着剤を注入すればよいとも言われています。さらに全面的に取り替えるには工事費の半額を負担してもらいたい、とも言われました。

【答】  和室の床に合わせて、段差をなくすために使用とした材料に問題があるか、既存の床コンクリート部分に高低があったかが原因のように考えられますが、この音が工事の瑕疵か、当初からの計画設計のミスか、本日、お聴きした範囲では分かりかねます。一応、業者の言う補修を行い経過を見たらいかがでしょう。

 フローリングの継目は、すべて本サネ式で持参の説明図では建物躯体の鉄筋コンクリート床の上に厚さ4mmの遮音パネル、その上にコンパネ12mm、ゴム製品8mmと続き、その上にフローリング厚さ14mmで合計38mmということですが、そのサネの軋む音が原因と思われます。しかし、ギシギシと軽い音なら分かりますが、バリバリという音には驚きました。

 フローリングの下地の順序を鉄筋コンクリート床の上に遮音パネル、その上をゴム製品、そしてコンパネと続け、その上にフローリングとすべきだったかもしれません。フローリングから斜め打ちのラセン釘(ビス止め)とすることは当然で、現状は単なる一般用釘と、フローリングのすぐ下にある弾力性ゴム製品の歪により、フローリングのサネ部分の軋む音がなくならないかもしれません。

Copyright © 2011 Japan Association of Architectural Firms All rights reserved.