005 サンルーム建築の留意点

●サンルーム建築の留意点
【問】  サンルームの増築を考えいます。スペースは10畳ほどを見込んでいます。設計、建築を行ううえでの留意点について、アドバイスしてください。
【答】  サンルームとは、日光を採り入れるガラスばりの部屋ということです。差し込む光で、屋外空間を室内に取り入れて、自然と親しみ、より開放的な住まいになると思います。また、間取りとしては、現在のリビングルームの続き間として考えていると、より一層、快適な空間が生まれます。

 さて、内装材についてですが、床材は熱変化の少ないものを選び断熱材を施すことがよいと思います。断熱材としてはグラスウール、ロックウール、硬質ウレタンフォーム、高発泡ポリエチレンなどがあります。

 また、一部を土間コンクリート打ち(タイル、石張り)にすることにより、観葉植物などが置け、緑を楽しむことができます。

 窓ガラスについては、内外の温度による結露の問題も解決できるガラスを二枚合わせたペアガラスサッシを使用するか、二重サッシにする方が良いと思います。

 天窓については万一、ガラスが破損しても全部の落下を防ぐことのできるアミ入りガラスにするか、透明度が必要ない場合は、アクリル板などが良いようです。施工に当たっては、雨漏りに十分注意する必要があります。

 さらに、夏は直射日光が入り過ぎ、冬は熱が逃げる弊害がありますので、熱量や光をコントロールできるブラインド、ロールカーテンなどを設ける必要があります。

 法的なことは、10平方メートルを超えますので、確認申請の届け出が必要です。詳細については、最寄りの建築士事務所にお問い合わせください。

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