006 日曜大工で増築したい

●日曜大工で増築したい
【問】  日曜大工が好きで、木造2階建てマイホームの2階部分に、一部屋増築しようと考えています。スペース的には6から7平方メートル程度ですが、法的な手続きが必要なのでしょうか。また、面積によっては、手続きが不要なケースがあるのでしょうか。
【答】  最近、週休2日制の浸透とともに、余暇をどのように使うか、悩む方が少なくない中で、日曜大工をされる方が増えているように見受けられます。しかし、マイホームの増築を、ご自分で手がけようと考えるほどの腕前の方は、あまりいないのではないでしょうか。私どもも仕事柄、建築に携わってはいても、なかなかできないことです。

 さて、ご質問の件ですが、建物の建築には、その地域や用途によっていろいろな規制が設けられています。従って、今回の質問の内容では条件が不十分で、明確な判断は出来かねますが、条件を設定した上で答えたいと思います。

 通常、防火・準防火地域外で延べ床面積10平方メートル以内の増築であれば、確認の申請は不要です。しかし、防火・準防火地域内であれば、面積にかかわらず確認の申請書を特定行政庁へ提出し決済を受けてから、工事を始めなければなりません。その場合、工事中に確認済の標示板を敷地内の見やすい所に、設置することも忘れずに行ってください。防火・準防火地域に入っているかどうかは、お住いの地域の役所にある建築指導課で聞けば分かります。また、確認の申請が必要でない場合でも増築によって、その他の法規(斜線制限、容積率など)に抵触して、違反建築物となる場合もありますので、できれば、最寄りの建築士事務所などでもっと具体的な内容を話し、アドバイスを受けられた方が、より確実ではないでしょうか。

 以上、基本的なことを説明しましたが、参考にしていただければと思います。

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