009 引渡し時のチェックポイントを知りたい

●引渡し時のチェックポイントを知りたい
【問】  木造2階建てを建築中です。引渡し時のチェックポイントを知りたい。

 知人の話では、床が水平でなかったり、柱がまがっていたり、完成後間もなく内装材が剥がれたりするなど心配が多いと聞きました。当然、それ以外の事例がたくさんあると思いますが、できるだけ多くの参考事例を伺い、工事引き渡しの際のチェック箇所を教わりに来ました。

【答】  引き渡しの際の検査は素人では無理です。専門の建築士に依頼して、一緒に立ち会ってもらうことが一番安心です。

 その結果、瑕疵部分が発見されたら、必ず文書で改修方法等を取り交わすことです。改修工事が完了し、確認したうえで工事残金の支払いとなります。ただし、それまでは原則として建物の引き渡しとはなりません。

 すでに本日、相談者が建具の建てつけなどで改修希望されていますが、その際、満足のいくような話し合いを行うことが大切です。

 専門家に検査を依頼すると同時に、貴方にできるチェックを紹介します。役所の「工事完了検査済証」がありますか?これは、着工前の確認申請に基づいて、その建物が合法的であろうかどうか、最低限の項目について、役所が検査し、合格した事を証明する書類です。もし、この「検査済証」が無ければ、その理由を工事業者に問い合わせましょう。その説明に納得がいかなければ、役所に問い合わせる方法もあります。

Copyright © 2011 Japan Association of Architectural Firms All rights reserved.